今回は、下の記事で起動したUbuntuにDesktop(Fluxbox)をインストールしていきたいと思います。普通のDesktopより大分軽いはずです。
上の記事のイメージのハードディスク容量は2GBしかなくて小さいので、8GBまで大きくします。(必要ならもっと大きくしてもいいです)
ターミナル上で、~/qemu/Ubuntu18Arm64 ディレクトリに移動して、下のコマンドでイメージのサイズを大きくします。
qemu-img resize bionic-server-cloudimg-arm64.img 8G
下のサイトからqemu-efi-aarch64のパッケージをダウンロードします。(どこからでもいいですが、ftp.jp.debian.org/debianをクリックします)
debファイルがダウンロードできたら、解凍して中からQEMU_EFI.fd(bios)を取り出します。(data.tar.xzの中のusr/share/qemu-efi-aarch64 にあります)
取り出したQEMU_EFI.fdを ~/qemu/Ubuntu18Arm64 ディレクトリにコピーします。
qemu-system-aarch64 -m 4096 -smp 2 -cpu cortex-a53 -machine virt-6.1 -bios QEMU_EFI.fd -boot menu=on -name Ubuntu18_04_Arm64 -drive if=none,id=ubuntu_img,file=bionic-server-cloudimg-arm64.img -device virtio-blk-device,drive=ubuntu_img -initrd initrd.img-4.15.0-147-generic -kernel vmlinuz-4.15.0-147-generic -append "root=/dev/vda1 rw rootwait mem=4096M console=ttyS0 console=ttyAMA0,38400n8 init=/usr/lib/cloud-init/uncloud-init ds=nocloud" -netdev user,id=user_net -device virtio-net-device,netdev=user_net -device ramfb -device nec-usb-xhci -device usb-tablet -device virtio-keyboard-pci
メニューの [View] - [serial0] でシリアルに切り替えることができます。[View] - [ramfb] でディスプレイに戻せます。
シリアル側でログインして(ユーザ名:ubuntu パスワード:ubuntu) df コマンドを実行したら、8GBに増えているはずが、何故か増えていません。
下のコマンドで一旦シャットダウンします。
sudo shutdown -h now
ターミナル上で、もう一度下のコマンドでイメージのサイズを変更してみます。
qemu-img resize bionic-server-cloudimg-arm64.img 8G
下のコマンドでイメージの情報を確認します。
qemu-img info bionic-server-cloudimg-arm64.img
確かに8GBになっています。
下のコマンドでもう一度QEMUを起動します。
qemu-system-aarch64 -m 4096 -smp 2 -cpu cortex-a53 -machine virt-6.1 -bios QEMU_EFI.fd -boot menu=on -name Ubuntu18_04_Arm64 -drive if=none,id=ubuntu_img,file=bionic-server-cloudimg-arm64.img -device virtio-blk-device,drive=ubuntu_img -initrd initrd.img-4.15.0-147-generic -kernel vmlinuz-4.15.0-147-generic -append "root=/dev/vda1 rw rootwait mem=4096M console=ttyS0 console=ttyAMA0,38400n8 init=/usr/lib/cloud-init/uncloud-init ds=nocloud" -netdev user,id=user_net -device virtio-net-device,netdev=user_net -device ramfb -device nec-usb-xhci -device usb-tablet -device virtio-keyboard-pci
シリアル側でログインして、dfコマンドを実行します。
8GBに増えました。
下のコマンドでDesktop (Fluxbox)をインストールします。
sudo apt install fluxbox
y を押してEnterを押して、待つこと数分。インストール完了しました。エラーも無しです。
Fluxbox を起動できるように、下のコマンドで .xsession ファイルを編集します。
nano .xsession
内容は、下のようにします。
exec startfluxbox
control + X, Y, Enter と押すことで、セーブして終了できます。
次のコマンドで X Window System をインストールします。
sudo apt install xinit
数分で終わりました。
次のコマンドで xterm をインストールします。
sudo apt install xterm
次のコマンドで一旦ログオフします。
exit
メニューの[View] - [ramfb] でディスプレイ側に切り替えて、ログインします。
下のコマンドでX Window Systemを起動します。
startx
Fluxboxが起動しました。右クリックして、[Applications] - [Shells] - [Bash] でxtermが出てきます。
約1.4GBのArm64用Ubuntu Desktopが動きました!
下のコマンドでxrandrが使えるようにします。
sudo apt install x11-xserver-utils
xrandr を実行してみると、画面の解像度は800x600のみのようです。
下のコマンドでキーボードレイアウトを日本語にします。
setxkbmap jp
今回は以上です。