QEMUであそブログ(仮)

QEMUで遊びます。それだけだと、ネタが無くなると思いますので、それ以外にも書くかもしれません。

QEMUでRaspberry Pi

今日は、QEMUでRaspbianというOSを動かしてみようと思います。

Raspbianは、Raspberry Pi (ラズベリーパイ)用のオープンソースのOSで、現在は、「Raspberry Pi OS」という名前に変わっているようです。

それでは、下のページからDownloadボタンを押して、QEMU用のイメージファイル(qemu_no image.zip)をダウンロードします。

for Windows と書かれていますが、Mac用のQEMUでも動くと思います。

sourceforge.net

ダウンロードが終わると、自動的に中身が展開されました。

ディレクトリ名は、qemuからRaspbian に変更しました。

f:id:itlab7:20201231113143p:plain

ホームディレクトリに qemu というディレクトリを作成して、その中にRaspbianディレクトリを移動します。

〇〇.exe, 〇〇.dll はWindows用なので、消しておきます。

f:id:itlab7:20201231113750p:plain

下のFTPサイトから、2012-07-15-wheezy-raspbian.zip をダウンロードします。

ftp.jaist.ac.jp

ダウンロードが終わると、自動的に中身が展開されました。

Raspbianディレクトリに移動しておきます。

f:id:itlab7:20201231123710p:plain

ターミナルを開いて、下のコマンドでRaspbianディレクトリに移動します。

cd ~/qemu/Raspbian

そして、下のコマンドでQEMUを起動します。CPUには、ARM系の物を指定します。

qemu-system-arm -M versatilepb -cpu arm1176 -hda 2012-07-15-wheezy-raspbian.img -kernel kernel-qemu -m 256 -append "root=/dev/sda2"

下のウィンドウが出てきますが、今回はマイクは使いませんので、どちらでもいいです。

f:id:itlab7:20210101151808p:plain

下の画面で色々設定できるようです。

Tabキー、右キー、EnterでFinishします。

f:id:itlab7:20210101152649p:plain

コマンドプロンプトになります。

下のコマンドで、さっきの設定画面を出すことができます。

sudo raspi-config

下のコマンドで、GUIを開始します。

startx

GUIが出てきました。

Pythonやターミナルなどが使えます。

ホストPCにマウスを戻すには、CTRL+ALT+G(Macでは、control+option+G)を押します。

f:id:itlab7:20210101153532p:plain

右下の電源ボタンからログアウトできます。

f:id:itlab7:20210101160038p:plain

ログアウトすると、コマンドプロンプトになるので、下のコマンドでシャットダウンします。

sudo shutdown -h now

System halted. と表示されたら、×ボタンでQEMUを終了します。

もう一度、下のコマンドでQEMUを起動します。

qemu-system-arm -M versatilepb -cpu arm1176 -hda 2012-07-15-wheezy-raspbian.img -kernel kernel-qemu -m 256 -append "root=/dev/sda2"

今度は、ユーザ名とパスワードを求められます。

ユーザ名に pi 、パスワードにraspberry を入力してログインします。

f:id:itlab7:20210101154927p:plain

ログインできました。startxコマンドでまたGUIを開始することもできます。

f:id:itlab7:20210101155204p:plain

今回は以上です。